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by utaoya
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被災地で「出前・歌声喫茶」

福島県で
出前・歌声喫茶


3月21日福島県南相馬市へ入りました。
南相馬市へはガソリン、医薬品、食品、紙おむつ、ペットフードなどを搬入しました。

南相馬市の被災者の方が避難している避難所がお隣の相馬市にあると聞いて
相馬市にある「元・相馬女子高」の校舎へ移動。

国道6号線で向かったのですが、途中で津波が6号線を横切っている場所に
遭遇しました。何とも恐ろしい光景です。ガードレールにおびただしい瓦礫が
ひっかかり、海側の田んぼには美しく色塗りが施された漁船が泥にまみれて
ひっくり返っています。見渡す限り漁船の墓場のようです。山側には自動車が
これまたひっくり返っていました。自然災害の前に脆くもねじ伏せられている
文明の利器たちの無惨な姿がそこにさらされています。

相馬市の避難所に到着し、早速「出前・歌声喫茶」を運営スタッフに申し入れ。
「それどころではありません」と断られたらどうしよう・・・、と恐れていたのですが
歓迎ムードで即決。

こうして、慰問演奏の旅がスタートしたのです。

相馬女子高は3年ほど前に廃校になった校舎で、建物としては死んでいたので
水道は出ない、ということでトイレは玄関先に並べられた仮設トイレになります。
足の不自由な高齢者はトイレに入るだけで苦労されていました。

他の避難所と異なり、校舎を使っているので避難者は教室に暮らしていました。
出来るだけ家族単位になっているようで、体育館のような巨大ワンルームでは
ないので、プライバシー確保には優れているようです。

ただ、歌声に関しては「テレビ室」が会場なのですが、歌いたいという意志を
持ってその教室まで足を運ぶ人は少ないのが現実で、初回は30名くらいの
方が参加されたという程度にとどまりました。500名の方がいるのにです。
家を流され、家族を失い、故郷から避難せざるを得ないという追いつめられ
ている人々にとっては歌どころではないのかもしれません。

しかし、そういう状況の中でも歌いに来られて方はそれだけに歌の好きな方。
歌い進んで、最後に「故郷」を歌った時は何人かの方が泣きながらの歌声に
なってしまいました。

涙を流すことは、辛いときほど、その辛さ、悲しさを流して癒されるという効果が
あると思います。泣きたくとも他人との共同生活の中で泣くことも出来ない。
また、不安が大きすぎて、自然の仕打ちがひどすぎて、悲しみが深すぎて
涙の栓が開かない。そういうときに「歌」が涙の栓をやさしく開けてくれるのです。

歌の力・・・・それは荒んだ心を癒す不思議な力です。

全国に数多くいらっしゃる「歌声愛好家」の皆さんに避難所を回ってほしいなぁ
と夢見ています。

人はパンのみに生きるにあらず、・・・・ということが強く感じられた避難所巡り
でした。
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by utaoya | 2011-04-03 22:03